サーフィン@マガジン サーフィン初心者講座
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サーフィン初心者講座 > ポリタンク保温テスト

寒い冬の夜中、自宅からポイント到着まで1時間・・・いったい何℃のお湯を入れれば上がった時に快適な温度で浴びることができるか知っていますか?今まで適当に入れてたサーファーも、これを見ればあなたの「適温」が分かります。レッツ実験君!

 19:00 スタート

 
どうせやるなら一番寒い時にやろうと考え、気温10℃以下に下がるまで夜を待ってスタート。外気温は4℃。車内温度は温かいポリタンを置いてあるせいか8℃。湿度は53%。   今回保温実験に使ったのはサーフショップで市販されてる保温バッグ。内側にも厚手のビニール層がある二重構造のもので、かなりの保温が期待できそう。

 
スタート時の温度は46℃で合わせました。ポリタンの説明書に50℃以上は入れないようにと書いてあるの知ってますか?高温を入れると変形する恐れがあります。   隣同士のポリタンが温度干渉しないようにスチロール板を挟んで遮熱。一般的に使用される15リットルで実験開始です。車内がちらかっててすいません。


 20:00 (1時間後)第一回目の計測

 
外気温は4℃。息も白くなる寒さです。   車内温度はまだ8℃、湿度は55%まで上昇。

 
ポリタンクA(保温カバーなし)
わずか1時間で46℃→40℃まで水温低下。冷たい海から上がった後ならまだまだ「気持ちいい~♪」温度です。
  ポリタンクB(保温カバーあり)
カバーを開けたた途端に湯気が出る。こちらはまだ43℃。1時間ですでに差が出始めました。


 21:00 (2時間後)第二回目の計測

 
外気温3℃まで低下。   車内温度も下がりははじめて7℃、湿度55%

 
ポリタンクA(保温カバーなし)
水温は36℃まで下がりました。そろそろ「ぬるい?」って感じの領域です。
  ポリタンクB(保温カバーあり)
こちらはまだまだOK!41℃とシャワーには快適な温度をキープできてます。


 22:00 (3時間後)第三回目の計測

 
外気温は2℃。関東では極寒の領域です。   車内温度も下がって5℃、湿度は上がって56%です

 
ポリタンクA(保温カバーなし)
水温32℃。ここまで下がると浴びても「ぬるい!」としか感じないと思います。お湯を持ってきた意味があまりない。
  ポリタンクB(保温カバーあり)
計測の度に開けてるから下がってるんじゃないかな?と思うぐらい変化なし。40℃。


 23:00 (4時間後)第四回目の計測

 
外気温2℃。今夜はこれが下げいっぱいのようです。   車内温度は2℃、湿度は57%

 
ポリタンクA(保温カバーなし)
遂に29℃まで下がりました。ここまでくるとお湯を持参した意味はほぼなくなります。無駄な努力?
  ポリタンクB(保温カバーあり)
ちょっと下がったけど38℃もありますね。体温より高いので体は充分温められます。



人間の体温は36℃~37℃、人によって「温かい」と感じる温度は差がありますが、海で体が冷やされた後では38℃でも充分温かく感じます。おそらく適温は38℃~41℃前後でしょう。冷えた体に42℃以上は「熱い!」と感じる可能性もあります。

ポイントまで1時間+サーフィン3時間=4時間後にこの「適温領域を保つ」ことができれば快適なシャワーが浴びれます。
逆算すると、保温カバーなしの場合は平均して4℃づつ下がってゆきますので、4時間後に40℃を保つには56℃のお湯を入れる必要があります。保温カバーありの場合は平均して2℃づつ下がりますので48℃のお湯となります。ポリタンクはプラスチック製品で50℃以上のお湯を入れると変形する恐れがありますので、保温カバーは是非欲しいですね。

テスト日は千葉にしては1年の内で最も寒い気温だと思いますので、気温が上がるとこの加速度はやや緩やかなものになるとは思いますが、テストの結果は東北のサーファーにも役に立つでしょう。保温カバーを開けたりしなければもっと保温性は高いと思います。お役に立ちましたか?


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