2002/02/25 「C A F E」 |
C A F E
何か考えたいことがあると必ず行ったCAFEがあったんだ。
暑い夏の日はココナッツアイスオレを飲み、
寒い冬の日はウィンナーコーヒーを頼んだ。
よく気が利く店員ばかりで、
暑さの厳しい日には風通しの良い席に案内してくれ、
風の冷たい日はそっとひざ掛けを渡してくれる。
毎日同じ物頼むものだから、
席に着くなり目配せで「いつもの」がやってきた。
午前と午後でクリームの量が異なるウィンナーコーヒーも
さりげない心使いに、本気で心安らいだものだ。
心の迷いや重大な決断、
ちょっとした挫折や嬉しいことがあった日などは
無意識にその店に足が向いたな・・。
心のCAFEだね、ここは。
ある日とっても悲しいことがあって、
いつものように腰掛けたんだ。
ライターが切れてて店員にマッチを頼んだ。
「この店の名前ってどういう意味だ・・」
手渡されたマッチと一緒に、
悲しみも勇気も全てをもらった気がした。
「あ〜今日は何日だっけ・・。」
そうやってカレンダーに「まる」が増えていくのかぁなんてね。
たそがれちゃうには理由があるのさ。
「ANNIVERSAIRE OMOTESANDO」
最後のクリームは少し多めで頼むよ。。