2003/03/21  「ステルス支援」

イラク戦争に突入しようとする最中、
同盟国アメリカが日本に協力を求めてきた。
世論が反戦ムードに染まる中、時の首相はこう答えておいた。

 「日本は参戦はできないが支援はしよう」

とは言っても表向き堂々とも支援できない。
善良で堅実な国民の税金を使うことはできない。
これ以上の反感を買うことはできない。

そこで首相は得策を思いついた。
イギリスの首相に電話をかけてこうもちかけた。

 「すまないが集金を手伝ってくれないか?」

イギリスの首相は喜んで引き受けた。
その結果、
善良で賢い国民からは一銭も徴収することなく数十億円の支払いができ、
アメリカやイギリスとは「見えない経済支援」で絆を深めることができ、
国内の株価は上がり、インターネットが盛り上がった。
一石五鳥の名采配で野党もさすがにひれふした。


ディエゴガルシアへの国際通話が可能になっただけなのに。




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