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ボトムターンとリッピング

ボトムターン

ボトムターンとは波の下の方で大きく深くターンする技のことです。当然のことながら波のボトム(底)は傾斜がなく、加速しませんので、波の斜面を一気に降りきった惰性と遠心力を使ってターンするのがボトムターンの最大のコツになります。

ボトムターンをする意味は加速し、その勢いのまま波のリップ(頂上)を目指し、リッピングという技に繋げるためです。上手くボトムターンを決めると、リッピングの際に大きく飛び出せる(エアー)ばかりか、トップ付近で勢いのあるトップターンなども決められます。また、ボトムターンは波のパワーを最大に溜め込んだ迫力あるレールワークができ、水面ギリギリまで体を倒し、水面に手をついてリップに目線を向けた姿勢が格好いい事からサーフ写真でも人気のテクニックになっています。

腰痛持ちはボトムターンに注意!
ボトムターンは頭のてっぺんから足に莫大な重力がかかるので、腰痛持ちの方やヒザが悪い方などは無理をしないことをお勧めします。特に大きな波ロングボードやエポキシ製のショートボードなどでボトムターンをすると、重力と浮力の板挟みにあってとんでもない負荷がかかりますので要注意です。

リッピング

リッピングというのは波のリップ(頂上で巻き始める波)付近で決めるテクニックの総称です。最も代表的なものは、波のリップで勢いよくターンを決める「オフザリップ」です。ボトムターンから一気にリップに向かい、MAXパワーでターンを決めると、大量のスプレーが上がるので見た目の格好良さが半端じゃなく、多くのサーファーの憧れのテクニックになってます。波待ちしてると時折聞こえる「パシャーン!」という音、あれです♪

その他のリッピングは「テールスライド」や「フローター」などになります。テールスライドはオフザリップのように完全にターンを決めず、サーフボードのテール部分をリップにスライド(こすりつける)しながら半回転するテクニックです。フローターはリップ付近で巻ききった波の上に乗り上げ、やり過ごしてボトムに降りるテクニックです。

リッピングのコツはボトムターンでいかに加速して上がってくこられるかということと、リップ付近のフック(巻き始めてカールした部分)直前にいかに当て込めるかです。スピードが無いとテクニックの切れが悪くなり、リップを抜けきってしまえばワイプアウト、フック手前過ぎれば波に飲まれてしまいます。リッピングは十分な加速と的確なレールワーク、瞬時のターン判断などができないと決められないテクニックなので中級者以上の技なんだと思います。

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